- 備考
- 四季花鳥図屏風
酒井抱一筆
二曲一双
京都国立博物館蔵
【サイズ】
約28.1×27.7㎝
- 商品説明
- 酒井抱一(1761~1828)は、姫路藩主・酒井忠以の弟として江戸に生まれた。
屠龍、雨華庵、尻焼猿人、などと号し、俳諧や狂歌で縦横の才を揮った。絵画の方面でも、長崎派や円山派、狩野派などを学び、歌川豊春風の浮世絵までものこしている。
この「四季花鳥図屏風」は、二曲一双の向かって右隻に春夏の、左隻に秋冬の植物と鳥を配したものである。抱一の作品では、光琳画に私淑したもの、宗達画に発想の契機を有するものなど様々な画様を示すのであるが、この屏風の場合には、もちろん琳派的要素は色濃く漂っているとはいいながら、どことなく京都の円山派の趣に通じる雰囲気を感じることができる。たとえば秋草の表現を見ると、円山応挙が天明七年(1787)に制作した「四季草花図屏風」六曲一双の秋草のそれとはなはだ似ているといってよい。というより、応挙自体、琳派絵画を研鑚した形跡があるから、ある意味では両者は同源といえるのかもしれない。