- 備考
- 発行日・2018年12月14日
編集・常盤山文庫中国陶磁研究会
発行所・財団法人 常盤山文庫c
発行人・菅原 春雄
印刷 製本・株式会社 東京印書館
執筆・三笠景子(東京国立博物館)
佐藤サアラ
- 商品説明
- 西方への憧れから白磁は始まった
白磁なくして青花・五彩の登場はなく、もし白磁が生まれていなければ、現在われわれの周りにある食器の多くは存在しなかっただろう。しかし隋代(581-618)におけるその始まりは、いわゆる実用の食器とはかけ離れた姿であった。
西方の雰囲気を漂わせた金属器やガラスなど、当時の憧れの工芸品を模倣することから白磁は始まった。その様相が8世紀半ばに大きく変わる。実用品が主流となって貿易陶磁の扉を開き、「初期白磁」は終焉を迎える。