- 備考
- 特集 宮廷から地方へ 明時代の絵画と書跡
2021年3月2日~4月11日 東京国立博物館東洋館8室
- 商品説明
- 明時代(1368~1644)の宮廷画壇は、特に十五世紀から十六世紀はじめにかけて繁栄を誇りました。宮廷画家たちは、古画をよく学び、花鳥、走獣、人物、山水など多彩な作品を描いていきました。
やがて宮廷画風は、宮廷において、雄渾さ、闊達さを強調する方向に発展してきた筆墨は、各地に拡大する過程で、さらに激しく狂騒的になっていきますが、一部の文人たちは、この粗放な画風を嫌い、正道からはずれた「狂態邪学」であるとの批判を繰り返しました。同時に職業画家を蔑視する価値観が浸透する中で、宮廷絵画の系譜も、低く評価されるようになりますが、現在はその力強い筆墨表現が見直されています。
本展、本書では、宮廷絵画と浙派、狂態邪学派の名品を、関連する文人書跡とともに紹介します。